JR大阪駅にて



2007年10月31日更新

天神祭の日でした。
会社からの帰り、JR大阪環状線外回りで大阪駅に降りようとすると身動きもとれない程の大混雑です。
盛んに「天満橋方面は只今入場制限しています。」とアナウンスしています。
見るとプラットホームを半分にロープで区切って、外回り側は人が溢れかえっていますが、内回り側はガラガラで人もほとんどいない有様です。
ロープの近くには係員がボーッとつったっているだけで案内をする訳でもなく、ホームには人が溢れかえり、電車から降りる事も出来ません。

大体、大阪駅環状線のプラットホームのレイアウトは、人の動きを全く無視している為、常々混雑しています。
特に東の阪急側から内回り線の電車に乗ろうとすると、電車を降りた人の群れを掻き分けながら、西側に移動した停車場所まで行かなければなりません。
ホームにはまるでとうせんぼをする様に乗車待ちの乗客がホームを横切って並びます。
その為、移動がとてつもなく困難です。
アナウンスで「駆け込み乗車をしないで下さい。」言っていますが、電車がそこに見えながら人垣に阻まれるのではそうしたくなる心理も充分理解出来ます。
駅のレイアウトが悪いだけなら諦めはつくものの、その上駅員の対応が悪いとなると問題外でしょう。

どうもJRの場合、国鉄時代からの伝統なのか駅員の態度が、乗客は乗って頂くものではなくて、乗せてやってやるもののと言った意識がある様に感じます。
その為か、乗客の状況を想い測って判断するよりも自分達の都合ばかりが優先される様です。
『天神祭りなんかに行くから混むんだよ。』という意識。その結果が、ロープを張って入場制限をかけて、大声でアナウンスする。
駅構内は、盛んに改修工事をしていますが、なにひとつ改善されていない様に感じます。
例えば阪急電車の梅田駅の様に乗車用、降車用ホームに分ければ人の流れはスムーズになる筈です。
JR大阪駅の場合、階段、エレベータ、エスカレータの配置も適切ではないと感じます。
ホームも広いけれどもそのメリットを生かしていない為、いつも大混雑しています。

ある環状線の駅で駅入口は駐輪禁止なのに自転車が駐輪されています。
なのに駅側も駅員もなんら対応している様には見えません。
たぶん誰かが自転車を転がしてみても駅からは誰も来ないでしょう。
そこは曲がりなりにも、駅の玄関なのにも関わらず・・・

駅構内は禁煙ですが、ホームで駅員のすぐ後ろでたばこを吸っていても知らんぷりです。
たぶん、自分に害が及ばなければどうでも良いのでしょう。

信楽高原鉄道での脱線事故、福知山線での脱線事故で亡くなった多くの人たちは本当に不幸だと思います。
日本航空の御巣鷹山墜落事故でも同じ事がありましたが、JR西日本にしろ、日本航空にしろ、大切なのは乗客ではないようです。
企業体質的に乗客よりも社員の自己保身、企業の保全を真っ先に優先している様に感じてしまいます。
安価なインターネットの普及に抵抗し、妨害をしまくったNTTの様に、従来一社だけだった事業体であった会社の場合、こうした行為が顕著に見られます。

行政にも云える事ですが、利用者の声にもっと謙虚に耳を傾けてほしいものです。

JR大阪駅の場合、プラットホームを3分割して、中央を通路、左右を昇降スペースとして色分けしてしまうのはどうでしょう。
あの大混雑はそもそも昇降スペースと、通路が未分化な為に起こっています。はっきりと色分けする事で人の流れが変わる筈です。
更に昇降スペースにはドア位置から斜め方向に白線を引けば、乗車待ちの列がホームを横切る事もなくなり、ホームの面積を有効に利用できる筈です。
混雑の原因はホームを横切る乗車待ちの列にあるのですから。
だけど、人命よりも、儲けが大事なJR西日本じゃやらないよな、きっと。


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